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【永久保存版】がん患者さんにおすすめの「朝活」6つのルーティン

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がん患者さんにおすすめの「朝活(6つのルーティン)」をご紹介します。

1.瞑想
2.アファーメーション
3.イメージング
4.読書
5.日記
6.運動

この朝活を使って、今日もすてきな1日をすごしてください。

はじめに

みなさんは、朝はどんなふうにお過ごしですか?

朝の過ごし方はとても大切です。

私自身、一日のスタートを「朝活」で充実させると、一日が快適に楽しく過ごせると感じています。

この朝活は、ハル・エルロッドさんという人の著書「人生を変えるモーニングメソッド(原題は、Miracle Morning)」を参考にしました。

ハル・エルロッドさんは、20歳のときに、ひどい交通事故にあって、心肺停止になったということですが、救急隊の蘇生と病院での治療によって奇跡的に一命をとりとめました。

その後、この事故の後遺症で「一生歩けない」と言われながら、懸命にリハビリをおこなって、なんとか歩けるようにまで回復しました。

そして、この本で紹介している朝活(モーニングメソッド)に出会って、仕事でもプライベートでも大成功するまでになったそうです。

ところが、このハルさんは、2016年に、がん(白血病)と診断されます。しかも悪性度の高い白血病で、医師から生存率は10~30%と告げられます。

それでも、ハルさんは、あきらめずに、きつい抗がん剤治療を「モーニングメソッド」で乗り切って、現在もYouTubeや講演、映画などで積極的に活動されています。

というわけで、事故や難治性のがんといった数々の困難を乗り越えて、生きるちからを与えてくれるのが、この「モーニングメソッド(朝活)」というわけです。

今回は、このモーニングメソッドを、がん患者さん向けにアレンジしました。

6つの項目があって、全部で1時間くらいになります。さっそく、1番から紹介したいと思います。

がん患者さんにおすすめの朝活(モーニング・ルーティン)

1.瞑想

まずは瞑想です。

がん患者さんには、ストレス対処法の1つとして「瞑想」をおすすめしていますが、できれば朝の静かな時間帯にしてほしいと思います。

5分間、忙しい時には2,3分でいいので、目をつぶって、瞑想の時間をつくってください。

瞑想のなかでもおすすめが、マインドフルネス瞑想です。

マインドフルネスとは、「今この瞬間」に注意を向けて、現実をあるがままに受け入れる心の状態をいいます。

がん患者さんは、再発の恐怖や不安、精神的ストレスに悩まされていますが、マインドフルネスでは、そういった感情を否定したり、無理に消そうとしたりするのではなく、ありのままを受け入れることから始まります。

そして、「今ここ」に心を向けることによって、徐々に無の状態へと近づいていきます。

欧米では、以前から、がんに伴う身体的・精神的症状の改善や、生活の質を高める目的で、マインドフルネスの考え方が取り入れられてきました。

実際に、マインドフルネス瞑想をベースにしたストレス軽減法によって、がん患者の不安やストレスが軽減し、生活の質が高まることが臨床試験で明らかになっています。

マインドフルネス瞑想についてくわしく知りたい人は、解説本がたくさんありますのでご参照ください。

2.アファーメーション

アファメーションとは、肯定的な自己宣言のことです。

簡単に言うと、自分の願望や夢を声に出して唱えることで、潜在意識にそのイメージを植え付け、人生で望んでいることや好ましい変化を起こす方法です。

例えば「仕事で成功したい」、「お金持ちになりたい」、「人間関係をよくしたい」、「有名になりたい」など、いろいろな願望や夢を実現するために用いられています。

このアファメーションは、体とこころの健康維持や病気の治癒にも応用ができるので、とくに、がん患者さんの場合は、「がんが治ること」、「健康を取り戻すこと」、「元気に楽しくすごせること」といった願望を実現するために、アファメーションを使うことをおすすめします。

ですから、例えば以下のような文章を、くり返し声を出して読み上げてください。

『私はあらゆる面でますます良くなっています』
『治療はきっとうまくいく』
『がんは私のからだからどんどん消えつつある』
『生きていることはすばらしい』
『私はなんて幸せなんだろう』
『5年後や10年後はもっともっと幸せになる』

こういった感じですね。

非科学的ですが、自己暗示によって、病気が治癒した例も報告されています。ですので、試してみる価値はあると思います。

3.イメージング

イメージングとは、想像力を使って、具体的な行動や結果を心の中でイメージすることで、前向きな結果を出すための方法です。

達成したい目的や手に入れたいもの、あるいは、なりたい自分を、心の中に強く思い描くことです。

脳には、入ってくる情報をふるいわけて、意識を向ける優先順位を決定する、網様体賦活系(RAS)という情報処理システムがあるということです。

「望まないこと」を考えると、このRASが望まないことに注意を向けるために、それが現実になってしまうことがあります。

逆に、「望むこと」を考えると、このRASが「望むこと」が現実になるまで全力で探し続けるということです。

ですから、いつか必ず現実になると信じて、心から望む将来の自分のすがたや生活をイメージしましょう。

例えば、「治療がうまくいって、がんが治った自分」、「がんを克服して、家族と楽しく暮らしている自分、仕事をバリバリこなしている自分、旅行している自分、第2の人生を趣味に生きている自分」をイメージしましょう。

4.読書

読書は、言うまでも無くとてもいい習慣で、ぜひ続けてもらいたい「朝活」のひとつです。

好きな分野の本でいいのですが、がん患者さんには、ポジティブな気持ちになれる本をおすすめします。

がんを克服した人の闘病記や、苦境を乗り越えて成功した人の自伝でもいいですね。

ちなみに、宣伝になっていまいますが、「ガンとわかったら読む本」や「がんに負けないたった3つの筋トレ」など、わたしの本も読んでいただければうれしいです。

5.日記(日誌)

日記をつけている人は多いと思いますが、毎朝、その日の気持ち、体調、計画、不安なこと、感謝していること、かなえたい夢など、なんでもいいので書き留めておくことをおすすめします。

まず、思っていることを文字として書き出すことで、頭が整理されます。

そして、日記を読み返すことで、つらかった日を乗り越えてきたことを実感できたり、不安に思っていたことが杞憂だったことに気づいたり、そういった多くの収穫があります。

また、わたしが使っている「ほぼ日5年手帳」は、5年間にわたって日記がつけられるので、おすすめです。

日記としてだけでなく、将来の夢を叶えるための予定表としても使えます。

1年先、2年先、そして、5年先まで、「たとえば、手術して5年目のお祝い」など、予定をどんどん書き込むのもいいですね。

6.運動

そして、最後は、運動です。

以前の動画で何度もお話しているように、がん患者さんにとって、運動をするメリットがたくさんあります。

ウォーキングなどの有酸素運動でもいいですし、スクワットなどの筋トレでもいいです。

まずは10分間でもいいので、トライしてみてください。毎朝、違う運動をしてもいいと思います。

別に朝でなくても、都合のよい時間帯に運動をしてもいいのですが、「朝活」に運動を組み込むと、毎日の習慣になって続けることができますので、おすすめです。

まとめ

以上、がん患者さんにおすすめの朝活は、瞑想、アファーメーション、イメージング、読書、日記、そして、運動でした。

モーニングメソッドでは、瞑想とアファメーション、イメージングが5分、読書が20分、日記が5分、運動が20分で、トータル60分です。

ただ、これは、皆さんが自分の生活スタイルや好みにあわせて、アレンジしていいと思います。

この朝活を使って、今日もすてきな1日をすごしてください

 

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  • この記事を書いた人

佐藤 典宏

外科医(産業医科大学第1外科講師)/がん研究者/YouTube「がん情報チャンネル」登録者2万人突破!/著書に『ガンとわかったら読む本』『がんが治る人 治らない人』『がんにならないシンプルな習慣』など。がん患者さんと家族に役立つ情報を発信します。

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