はじめに
がんの治療のために、重曹水を飲んでいる人も多いようです。
しかしながら、重曹にがんの治療効果があるという科学的根拠(エビデンス)はありません。
アルカリ化する目的なら、重曹水よりもアルカリイオン水をおすすめします。
重曹よりもアルカリイオン水
「重曹ががんに効く」という説をとなえる人たちの主張は、「がんはカビ(真菌)が原因で、カビはアルカリ性に弱いので、アルカリ性の重曹水によって除菌すれば、がんが治る」というものです。
つまり、アルカリ性の飲み物が治療に役立つといっています。
「絶対に重曹でなけばならない」という理由もないわけですので、アルカリイオン水のほうがアルカリ性が強く、美味しく、溶かす手間もはぶけて、安全というメリットがあります。がん患者さんのQOLは向上すると思います。
一般的に、重曹は弱いアルカリ剤で、水溶液はpH8.2(2%、20℃)ということです。
一方で、市販のアルカリイオン水のpHは8.8~9.4(下記キリン商品説明参照)ということで、重曹水よりもアルカリ性が強いということになります。
キリン アルカリイオンの水は、厳選したおいしい天然水をアルカリイオン化。 ミネラルバランスのよいpH8.8~9.4の口あたりまろやかでからだにやさしい軟水です。
【注意】念のため、私の言っていることは「アルカリイオン水でがんが治る」ということではありませんので、誤解なさらないようにお願いします。
まとめ
がん患者さんが何を信じて、何を信じないかは自由ですが、もし重曹でがんを治そうとしているのでしたら、アルカリイオン水を飲むことをおすすめします。
私がふだん飲んでいるアルカリイオン水
ただし、アルカリイオン水も、飲みすぎると胃酸を中和して胃腸の障害が生じる可能性がありますので、商品の「注意書き」は読んでください。
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