プロフィール(サイト運営者)

佐藤 典宏(さとうのりひろ):医師(外科医)、医学博士

産業医科大学 第一外科 講師・外来医長

2020年12月18日、大月書店から『がん手術を成功にみちびくプレハビリテーション:専門医が語る がんとわかってから始められる7つのこと』を出版させていただきます。

この本の内容である「プレハビリテーション」について、ひとりでも多くのがん患者さんに知って頂きたいと思い、このサイト「がん患者さんのためのプレハビリテーション」を立ち上げました。

略歴

1968年12月生まれ

1993年 九州大学医学部卒。外科医として研修後、九州大学大学院へ入学

学位(医学博士)を取得後、2001年から米国ジョンズホプキンス医科大学に留学し、膵臓がんの分子生物学を研究

2006年より九州大学大学院腫瘍制御学助手

2012年より産業医科大学第1外科助教、現在、産業医科大学第1外科 講師、外来医長

肝胆膵グループのチーフとしておもに膵臓がんの外科治療を担当させていただいてます。

同時に研究室長として基礎研究(膵臓がんとヒアルロン酸の関係)にも関わっています。

2016年より「「がん」をあきらめない人の情報ブログ(https://satonorihiro.xyz/)」を開設

2020年10月27日 プレハビリテーションの情報ウェブサイトとして、本サイト「がん患者さんのためのプレハビリテーション」を開設

 

がんについての情報はツイッターでもつぶやいています。

YouTube「がん情報チャンネル」も開設しましたので、ぜひチャンネル登録もお願いします。

資格・免許

  • 医師免許証(医籍登録第 353569 号)
  • 日本外科学会 認定医・専門医・指導医
  • 日本消化器外科学会 専門医・指導医
  • 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
  • 日本消化器がん治療認定医認定
  • 日本膵臓学会 指導医

趣味

  • 愛犬(トイプードル)↑との散歩
  • 筋トレ
  • サプリメントによる人体実験(?)

私の1日(仕事日のルーティン)を動画にしてみました!

メッセージ

いま、どのくらいの方が「がんの手術」を待っておられるのでしょうか?

新型コロナウイルスの感染拡大は、日本の医療を大きく変えてしまいました。

これは、いわゆる感染症患者を受け入れる特定の病院の医療崩壊や、一部の病院で発生した院内感染、クラスター(感染者集団)といった問題だけにとどまらず、医療全体のシステムにも大きな打撃を与えています。

なかでも重大な問題は、すべての外来受診・入院の中止や制限、患者さん自身による受診控え、および、それに伴う「診断・治療の遅れ」です。

実際に、新型コロナウイルスの感染拡大によって、多くのがん患者さんの検査や治療が中止または延期となりました

今後も感染者が増加するようであれば、がんの手術症例数が制限されたり、がん患者さん用の病棟が閉鎖されたり、あるいは、がん患者さんを診療する病院自体が減る可能性さえあります。

おそらく、来年(2021年)になっても、がん患者さんの入院・手術が迅速に行えていた以前のような診療体制にもどることは難しいと考えられます。

 

一方で、日本では、がんが増加の一途をたどっています

現在、毎年およそ100万人を超える人ががんを発症し、今後も増え続けると予測されています。日本の医療体制がこのような状況にあっても、がん患者は決して減るわけではありません。

がん治療は「待ったなし」なのです。

そして、多くのがん患者さんに必要となる治療といえば、三大療法のひとつである「手術」です。

がんの手術が決まったとき、多くの患者さんは不安を抱え、ただ手術日まで待つだけの生活を送ります。

「頭が真っ白で、何もする気が起こらない」、
「いまさらじたばたしたところで、どうにもならない」、あるいは、
「手術は外科医がするのだから、お任せするしかない」といった心境でしょう。

もちろん、「手術がうまくいくかどうか」は病院の医療レベルや外科医の技量にもかかっています。患者さんにはどうすることもできないという側面もあります。

しかし、長年がんの手術を担当してきた私の経験や多くの研究結果を調査してわかったことは、手術の成功はむしろ「患者さん自身の手術に向けての準備」にかかっているということです。

手術は、患者と医師の共同作業です。

外科医である私たちも、患者さんのために全力を尽くしてよい最善の手術をしようと努力します。

ただ、せっかく外科医が完璧な手術をしたとしても、手術前の患者さん側のが抱える問題(持病、体力、食事、喫煙といった生活習慣など)が原因で合併症が起こったり、手術後の回復が遅れたりすることも多いのです。

このような患者さん側の要因は、私たち外科医の手ではどうすることもできませんが、患者さん自身によって(少なくともある程度は)改善することが可能です。

最近、欧米を中心に、運動を中心とした手術前からのリハビリテーション(プレハビリテーション)の重要性が示され、普及しつつあります

プレハビリテーションによって術後の合併症が減り、早期に回復・社会復帰でき、また、長期の生存率まで改善するという研究データもあります

こういった重要なことを、ほとんどのがん患者さんは知りません。これは、ひとつには私たち医療者側の問題でもあります。

すなわち、「プレハビリテーション」自体が、まだ日本ではほとんど普及していないのです。

ですので、手術を受ける病院にこういった術前からのプログラムや生活指導がない場合には、患者さん自身がその必要性について評価し、自主的に取り組むべきなのです。

このサイトでは、プレハビリテーションの重要性について、そして、がんの手術を控えた患者さんが「術前にどのような準備をすればいいか」について詳しく解説します

もし、あなたのがんの手術が延期になったとしても、準備期間ができたとポジティブに考えることもできます。

がんと告知されて不安な毎日を過ごされている患者さんが、できるだけ早くショックより立ち直り、手術までの期間に自分でできる準備をしっかりとやり、がんを克服されることを心より願っています。

2020年10月吉日 佐藤典宏

プレハビリテーションの詳しい内容については、『がん手術を成功にみちびくプレハビリテーション:専門医が語る がんとわかってから始められる7つのこと(大月書店)』をお読み頂ければ幸いです。

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