YouTube動画 サプリメント

【医師推奨】がん患者さん「サプリメント」飲むならこの5つ

更新日:

 

【注意】ある特定のサプリメント(健康食品)だけで、がんが治る(消える)というエビデンス(科学的根拠)はありません。また、一部のサプリメントには健康被害の報告もあります。こちらの「健康食品の正しい利用法(厚生労働省)」をごらんください:https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/dl/kenkou_shokuhin00.pdf

はたして、がん患者さんにサプリメントは必要なんでしょうか?

まずは、主治医に聞いてみるのがいいと思いますが、おそらく、ほとんどの医師は「サプリメントは必要ないですよ」、「がんに効くサプリメントなんかありませんよ!」という感じで否定すると思います。

それでも、アメリカなどでは、がん患者さんの多くは、自己判断でサプリメントを摂取しているというデータがあります。

これは、サプリメントが、エビデンスがあるなしに関わらず、セルフケアとして心の支えや安心につながっているからだと感じます

わたしは、がん患者さんには、サプリメントを積極的にはすすめませんが、否定もしていません。

というのも、サプリメントにも、いくつかのメリットがあると考えているからです(しつこいようですが、「がんに効く」とは言ってませんよ!)。

じっさいに、がん患者さんがサプリメントに期待できることとして、以下の4つがあげられます。

  1. 必要な栄養素を補い、体力の低下や栄養状態の悪化を防ぐ(たとえば、タンパク質が足りない患者さんに、プロテインで筋肉量の低下を防ぐことが期待できる、といったことです)
  2. 免疫のシステムを維持または高める
  3. 生活の質を高める(抗がん剤などがん治療の副作用対策)
  4. がん治療の効果を高める作用(あくまでサポートとして)

ただし、過度の期待は禁物で

なぜなら、ある特定のサプリメントだけで、がんが治るというエビデンス(科学的根拠)はありません。

また、がん患者さんがサプリメントを摂取するうえでの注意点があります。

  1. まずは食事を見直すこと(サプリは、あくまで食事からの栄養素をおぎなうものです)
  2. 高額なサプリにだまされない(高いと感じる場合はパスする)
  3. 「あれもこれも」と増えていくとキリがなくなる
  4. 飲むなら信じて続けること(せっかく飲むのなら「効く」と思って飲む)
  5. からだに合わないと思ったら、すぐに中止して主治医に相談

こういった注意点を踏まえながら、がん患者さんがあえてサプリメントを飲むなら、どんなサプリメントがいいかということをお話します。

現時点で、色々な研究結果などをもとに、がん患者さんにおすすめできるサプリメントはこちらの5つです。

1.ビタミンD

ビタミンDは、実際の臨床試験で、がん患者さんの術後の生存期間の延長が確認された数少ないサプリメントのひとつです

たとえば、肺がん患者さんの術後に、ビタミンDのサプリメントまたはプラセボを1年間内服してもらう日本で行われたランダム化比較試験では、血清25-ヒドロキシビタミンD濃度が低い患者での解析では、ビタミンD群のほうがプラセボ群よりも生存期間が有意に延長していました。

ビタミンDをしっかり摂取するためにはどうしたらよいのでしょうか?

厚労省の「統合医療」情報発信サイトによると、

天然食材のみから十分なビタミンDを得ることは難しい。多くの人にとって、ビタミンD強化食品を摂取すること、また、おそらく幾分かの日光に浴することも、健康的な体内ビタミンD濃度を維持するために不可欠である。人口集団によっては、1日当たりのビタミンD所要量を満たすためにはサプリメントの摂取が欠かせない

とされています。

つまり、天然食材からだけでは難しいので、ビタミンD強化食品を食べるかサプリメントで補い、さらに日光浴も必要、とのことです。

ビタミンDのサプリメントは薬局やドラッグストアで入手できますし、ネットでも購入できます。

私はネイチャーメイドのものを飲んでいます。

 

2.EPA(エイコサペンタエン酸)

EPAは、DHAと同じように、オメガ3不飽和脂肪酸のひとつです。ご存じのように、血液をさらさらにして心臓や血管の病気を防いだり、からだに良い脂質(油)といわれています。

EPAはがん患者さんにも必要な栄養素であることがわかってきました。

たとえば、いくつかの研究において、大腸がん診断後にEPAをふくむ海洋性オメガ3脂肪酸を多く摂取することで、がん再発率、がん死亡率および全死亡率が低下することが示されています。

また、EPAのサプリメントによって、がん患者さんの炎症のマーカーが改善することが確認されています。

こういった研究結果からEPAはがん患者さんにメリットがあるサプリメントといえます。

EPA(あるいはEPA&DHA)は、いろいろなメーカーから販売されていますので、どれでもいいのですが、EPAの含有量はまちまちですので、比較的多い物を選ぶのがいいと思います。

3.マルチビタミン+ミネラル

全身の代謝や栄養素のエネルギー変換機能を正常に保つためには、すべてのビタミンやミネラルをバランスよく摂取することが大切です。

ところが、とくに食事がしっかりと取れないがん患者さんでは、どうしても、ビタミンやミネラル(カルシウム、マグネシウム、亜鉛など)が不足しがちになります。

こういったビタミンやミネラルの不足は、からだの代謝異常や栄養状態の悪化、味覚の障害などにつながりますので、サプリメントで補うことがすすめられます。

こちらのネイチャーメイドのサプリメントで十分だと思います。

注意

一部のビタミンの摂取によって、抗がん剤の治療効果が低下したり、がんの転移が促進されたというデータもあります。

たとえば、抗がん剤治療を受けた乳がん患者さんを対象とした臨床試験において、ビタミンB12のサプリメントを治療前+治療中にとっていた人では、再発のリスクが80%、死亡のリスクが2倍に増加していました(マルチビタミンの摂取は、再発・死亡率との関連を認めませんでした)。

したがって、抗がん剤治療を受ける患者さんは、飲んでいるサプリメントについて、主治医とよく相談してください。

4.メラトニン

これは、とくに夜ぐっすり眠れないがん患者さんにオススメのサプリメントです。

メラトニンは、脳の松果体から分泌されるホルモンで、体内時計を調節して自然な眠りを誘う作用があることで知られていますが、じつは、がんを抑制する作用が確認されています。

とくに、乳がんや前立腺がん等のホルモン依存性のがんにおいては、メラトニンは発がんやがんの進行を食い止める重要な役割をはたしていると考えられます。

ある前立腺がんの患者さんを対象とした研究によると、メラトニンを内服していた患者さんのほうが、生存期間が長かったという結果でした。こういった結果からも、メラトニンは、がん患者さんにおすすめのサプリメントの一つです。

わたしは、こちらのiHerb(アイハーブ) のサイトから購入しています。

5.クルクミン(ウコン)

クルクミンとは、ウコン(ターメリック)に含まれる黄色のポリフェノール化合物です。

クルクミンは、がんとの関係で非常に多くの研究が報告されているサプリメントですが、(試験管や動物実験で)さまざまなメカニズムでがんを抑制することが示されています。

また、人での臨床試験でも、まだランダム化比較試験など大規模なものはありませんが、クルクミンのサプリメントによって、膵臓がんの肝臓への転移が縮小した例が報告されています。

ただ、クルクミンは脂溶性物質なので、吸収率が非常に悪いことが問題となっています。ですので、サプリメントを選ぶ際には、できるけクルクミンの含有量が多いものを選ぶことをおすすめします。

また、春ウコンよりも秋ウコンのほうが、クルクミンの含有量が多いということです。

私はこちらの野口医学研究所の濃縮秋ウコンを飲んでいます。

 

まとめ

サプリメントをお考えのがん患者さん(サバイバー)には、

  1. ビタミンD
  2. EPA(エイコサペンタエン酸)
  3. マルチビタミン+ミネラル
  4. メラトニン
  5. クルクミン(ウコン)

をおすすめします。

最終的には、自分にあうものを続けるといいと思います。

 

#がんサプリメント #癌治療 #サプリ #ビタミンD #EPA #マルチビタミン #メラトニン #クルクミン #ウコン

  • この記事を書いた人

佐藤 典宏

外科医(産業医科大学第1外科講師)/がん研究者/YouTube「がん情報チャンネル」登録者2万人突破!/著書に『ガンとわかったら読む本』『がんが治る人 治らない人』『がんにならないシンプルな習慣』など。がん患者さんと家族に役立つ情報を発信します。

-YouTube動画, サプリメント

Copyright© がん情報チャンネル , 2022 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.